僕はこんな本を読んできた〜書評と概要〜
竹田和平の強運学〜日本一の投資家が明かす成功への7つの黄金則〜

現在、上場会社100社以上の大株主として活躍される竹田和平さんの人生や投資に関する哲学書。
竹田さんについての著書は初めて読みましたが、町中にあふれているいわゆる「投資本」にはない
深みのある本だと思います。人生で成功するヒントがちりばめられているので、それをしっかり見つけて
活用できれば、この本の価格の1500円は十分に回収できるでしょう!


1章 つねにわくわくするする気持ちを忘れるなかれ

 竹田さんが親からの事業である菓子製造業を受け継いでいく中で学んだこと、そして生きていく上での
原点について書かれています。

 まず、重要なキーワードとして「信用」というものがあります。
この本のなかでは竹田さんが「たまごボーロ」の原料についてこだわったことが書かれていますが
ビジネスに限らず生きていく中でもっとも大切な要素の一つがこの信用でしょう。

 また、竹田さんは協力してくれた人に先にいい思いをしてもらうということを徹底していますが
この点も、成功者の共通点のように思います。人にいい思いをしてもらう→またその人が
協力してくれる→売り上げが伸びる、という好循環が生まれるのです。とりあえず自分が
いい思いをしてから人にいい思いをしてもらうようではダメなのです。

 「天は、わくわく生きるものを助く」これが竹田さんの座右の銘だそうですが、多くの成功者
というのは、本当に好きなことをしているだけで本人は仕事だと感じていないことも多いようです。
わくわくして生きている人にはプラスのエネルギーがあります。そんな人のそばにいるだけで
幸せになりますよね。


2章 逆境こそ好機だと見なすべし

 竹田さんが実際に経験してきた困難・失敗などについて。苦しいときにこそチャンスがある
そのチャンスを逃さないために必要なことなどが書かれています。

 経営者にとって大きな問題として「病気」があります。経営者としての責任を全うするためには
自分の体調や限界について知っておくことが重要なのです。

 また、投資などの世界では予想していないところで相場が下落したりするので、
残すべきお金と、利殖のためのお金の線引きをしっかりしておかないと痛い目にあいます。


3章 いつまでも上昇志向を持ち続けるべし

 今の日本では年収300万円という言葉が流行していることでもわかるように、「上に上に」という
上昇志向が欠落していますが、そのことのマイナス点について厳しい意見が書かれています。

 「金持ち学」の著者である関口房朗さんもいっているように人間が成長するにはもっと上に
いきたいという意志が重要です。なぜ、今の日本には活気がなくて、中国には活気があるのか?
それは、日本人がある程度豊かになり現状に満足しているのに対して、中国の人たちは
もっともっと豊かになりたいと強く願っているからではないでしょうか。

 大きく物事を考えて、より多くの人を幸せの渦に巻き込んでいく、そうすればおのずと自分も
幸せになっていきます。


4章 己を見きわめ他人に投資すべし

 この章からより具体的な投資の話がでてきます。投資の力というのは個人投資家も経営者も
身につけなくてはならないものです。

 竹田さんの投資スタイルは割安で魅力的な企業の株を長期で保有するをいうものです。
経営者の人柄に注目している点でも、全米第2位の資産家であるウォーレン・バフェット氏に
似ているように感じます。

 違う点は、竹田さんは内部留保に関しては苦言を呈している点です。
これは、配当を多く出す企業が優良な企業という考え方です。ここは私は納得できない部分では
ありますが、株式会社は出資してくれている株主に利益を還元することは義務だというのは
正論だと思います。


5章 目先の利益ばかり追うなかれ

 ここでは、銘柄を選ぶときの具体的な方法が書かれていますが、竹田さんの投資法はいたって
シンプルで会社四季報くらいしか見ないそうです。

 具体的にはPERやPBRなどの指標を参考に割安株を探す。他にも株主資本比率の高い、
配当利回り4〜5%の隠れた優良株を買うことなどが成功する投資の秘訣のようです。

 また、この章でもっとも驚き、感心したのは、竹田さんが毎年配当を出してくれた企業に
感謝状を送っていることです。がんばって利益を出してくれたのだから、それに対して感謝を
表す。ここでも竹田さんの旦那精神が生きています。


6章 年に百万回「ありがとう」と感謝すべし

 ここからは、旦那として生きていくすばらしさを伝え、私たちに旦那道に入ることを求めています。

 地域社会の柱として生きていき、他人に幸せを提供すること。それが、これからの社会で
私たちに求められる「旦那」としての生き方です。

 ここでは、不良少年のためにフットサルチームをつくったり、竹田さんの誕生日と同じ
2月4日生まれの赤ちゃんに純金メダルをあげていることなどが書かれています。

 自分のためだけではなく、社会のために生きる。今の日本人が忘れかけている大切な
精神、それが旦那にはあるのです。


7章 だから私はうまくいく

 別に大きな事でなくてもいい。自分でできる範囲で思いやりを実践する。竹田さんの人生を
私たちも実践し、私たちひとりひとりが社会に貢献していく。

 そのためには、税金面などで政府もしなくてなならないことがある。また、本来は旦那であるべき
国会議員の現状を憂いています。



まとめ(一部抜粋)
・目先の損得で信用を損ねるなかれ

・お客が「得をした」と実感することに焦点をあわせるべし

・協力者には、自分より先にいい思いをさせるべし

・業績を上げられる経営者は歯切れ良く発言する

・人を動かすには夢・目標を与えること

・株価の変動だけで損得を論じれば本質を見失う

・大株主ランキングに個人投資家の名前が多い会社を狙うべし

・10%経済成長している海外の優良株を狙うべし

・素直な感動がツキを呼び、運気を高めていく

・資産に余裕があるなら、年金給付も辞退する理念を



竹田和平の強運学―日本一の投資家が明かす成功への7つの黄金則
田中 勝博

発売日 2004/07/02
売り上げランキング 8,344

おすすめ平均
田中なにがしが竹田和平の運を下げなければいいが。。。
竹田和平を信望する身には……ちょっと待った!
心が温まる素敵な本です。

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